お客人。貴方の子を。貴方の赤子を我に下され。


十五年前―――始まる前の物語

気がつけば、男は見知らぬ場所に立っていた。
目の前には朱塗りの階段。
背後には果てしない闇。
何処からか鐘の音が鳴り響く。
何故ここに辿り着いたのか。
それすら分からぬまま、男は屋敷の主の招待を受ける。


それが十五年後の――悪夢の始まりとも知らずに。



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